【2026年6月最新】学生の海外旅行におすすめのクレジットカード6選!選び方から注意点まで解説

クレジットカードは単なる決済手段ではなく、旅行保険が付帯したり、空港ラウンジが利用できたりなど、海外旅行で必須アイテムと言っても過言ではありません。

また、盗難リスクや両替の手間、急な医療費、帰国便のトラブル対応まで、クレジットカードが1枚あるだけで防げる事故が一気に増えます。

この記事では、海外旅行をする学生が持つべきおすすめクレジットカードを紹介します。また、選び方から注意点まで分かりやすく解説するので、クレジットカード選びの参考にしてください。

目次

学生が1枚目に選ぶ前提で、海外旅行で役立つクレジットカードを6枚に絞りました。

選定軸は、海外旅行傷害保険の金額と付帯条件、年会費、ポイント還元率、国際ブランド、学生限定の上乗せ特典の5つです。

1枚で全部を満たすカードは存在しないので、自分の旅スタイル(保険重視か・キャッシュバック重視か・マイル重視か)を考慮しつつも、複数枚のカードを持つことで死角をなくすことをおすすめします。

カード年会費海外旅行保険還元率国際ブランド学生メリット
学生専用ライフカード無料付帯なし0.5%Visa/Master/JCB海外利用4%キャッシュバック
セゾンブルーアメックス25歳まで無料最高3,000万円0.5%American Express海外利用で永久不滅ポイント2倍
エポスカード永年無料最高3,000万円0.5%Visa海外サポートデスク38都市
JCB CARD W永年無料最高2,000万円1.0%JCB申込18〜39歳限定
JALカード navi在学中無料最高1,000万円1.0%Visa/Master/JCB卒業後マイル有効期限延長
三井住友カード(NL)永年無料最高2,000万円0.5%Visa/Master対象店で最大7%還元

学生専用ライフカード|海外利用4%キャッシュバックの学生限定特典

年会費永年無料
ポイント還元率0.5%(誕生月3倍)
国際ブランドVisa / Mastercard / JCB
海外旅行保険付帯なし(2026年3月31日廃止)
発行スピード最短2営業日
申込条件満18〜25歳の学生(高校生除く)・収入要件なし

学生専用ライフカードは、18〜25歳の学生だけが申し込める年会費無料のクレジットカードです。

海外旅行・留学に強い1枚として知られる理由は、海外利用総額の4%が現金でキャッシュバックされる学生限定特典にあります。

年間のキャッシュバック上限は10万円のため、250万円分の海外利用までフル還元です。

3週間の短期留学で40万円程度を現地カード払いにすると、1万6,000円がそのまま戻ってくる計算です。

キャッシュバックを受けるには出発前にLIFE-Web Deskでの事前申込が必要で、海外旅行ごとに毎回申し込む運用になっています。

かつて学生専用ライフカードは最高2,000万円・自動付帯の海外旅行傷害保険が付いていましたが、2026年3月31日以降に出発する旅行から付帯保険が廃止されました。

現在は海外旅行保険が付かないため、保険を頼りたい場合は利用付帯のセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードやエポスカードなどを別途組み合わせる必要があります。

申込条件は18〜25歳の大学・大学院・短大・専門学校生で、収入要件はありません。

卒業後は通常のライフカードに自動切替され、年会費は永年無料のまま使い続けられます。

あくまで「海外旅行・留学のとき限定で強さを発揮する1枚」として位置づけるのが現実的です。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード|保険3,000万円&26歳以降も使えるアメックス1枚目

年会費25歳まで無料/26歳以降3,300円(税込)
ポイント還元率0.5%(永久不滅ポイント・海外利用2倍)
国際ブランドAmerican Express
海外旅行保険最高3,000万円・利用付帯
発行スピード最短3営業日(デジタルカード)
申込条件満18歳以上で電話連絡可能な方(高校生除く)

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは、25歳まで年会費無料で持てるカードです。

26歳以降は年会費3,300円が発生しますが、それまでは完全に無料です。

海外旅行傷害保険は最高3,000万円で、年会費無料区分のカードでは突出した補償金額です。

ただし、2021年7月1日の改定で自動付帯から利用付帯に変更されており、出発前に航空券・パッケージツアー・空港バス等の旅行代金をこのカードで決済する必要があります。

傷害死亡・後遺障害が最高3,000万円、傷害治療300万円、疾病治療300万円、携行品損害30万円、賠償責任3,000万円といった内訳で、現地の医療費もカバーできます。

海外でカードを使うと永久不滅ポイントが通常の2倍貯まる点も、留学や長期滞在の学生に向いています。

申込条件は「18歳以上で電話連絡が可能な方(高校生は除く)」で、学生でも審査対象に入ります。

エポスカード|年会費永年無料で保険最高3,000万円+海外サポート38都市

年会費永年無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランドVisa
海外旅行保険最高3,000万円・利用付帯
発行スピードマルイ店頭で即日発行可
申込条件満18歳以上(高校生除く)

エポスカードは、丸井グループが発行する年会費永年無料の流通系クレジットカードです。

海外旅行傷害保険は最高3,000万円で、2023年10月の改定で自動付帯から利用付帯に変更されました。

利用付帯のため、出発前にエポスカードで旅行代金(航空券・パッケージツアー・空港バス・空港リムジン等)を決済する必要があります。

世界38都市にあるエポス海外サポートデスクも見逃せない特徴です。パリ、ロサンゼルス、ホノルル、シンガポール、バンコク、ソウルなど、学生の海外渡航先として人気の都市はほぼカバーされています。

現地でカードを紛失したとき、24時間日本語で対応してくれるデスクが街中にあるのは初海外の学生にとって心強い保険です。

申込条件は「18歳以上(高校生を除く)」で学生も対象、収入の有無は問われません。

マルイ各店のエポスカードセンターでは即日発行に対応しており、出発直前でも間に合う点は他社にない強みです。

ただし、基本還元率0.5%は平均的で、海外利用時のポイントアップもありません。

保険+海外サポート+年会費永年無料を最低コストで揃えたい人向けの1枚です。

JCB CARD W

年会費永年無料
ポイント還元率1.0%(Amazon・スターバックス等で上乗せ)
国際ブランドJCB
海外旅行保険最高2,000万円・利用付帯
発行スピード最短5分でカード番号発行(モバ即)/物理カード約1週間
申込条件満18〜39歳・本人または配偶者に安定収入

JCB CARD Wは、18〜39歳限定で申し込める年会費永年無料のクレジットカードです。

基本還元率1.0%と、無料カードの中では業界水準の2倍にあたる高還元です。

Amazonで2.0%、スターバックスで最大10.5%、セブン-イレブンで2.0%といった優待加盟店の還元も強く、日常使いのメインカードに向いています。

海外旅行傷害保険は最高2,000万円(利用付帯)です。

旅行代金をJCB CARD Wで決済すれば、傷害治療100万円・疾病治療100万円までカバーされます。

このカードを「海外旅行 学生 クレジットカード おすすめ」に入れた理由は、Visa・Mastercardを1枚目に持つ前提での「2枚目(予備)」として最適だからです。

国際ブランドJCBは、欧米では加盟店が限られる場面があるものの、ハワイ・グアム・台湾・韓国の主要観光地では強く、現地のJCBプラザ・ラウンジを使えば日本語サポートが受けられます。

申込条件は18〜39歳(学生可・本人または配偶者に安定収入のある方)で、学生も対象です。

一度作れば40歳以降も使い続けられるため、卒業後の主力カードにも自然に育てられます。

ただし、ヨーロッパや南米など加盟店が手薄なエリアでは決済できない店舗があるため、海外で単独で使うカードとしては推しません。

Visa・Mastercardのカードと2枚体制で持つのが現実的な使い方です。

JALカード navi

年会費在学期間中無料
ポイント還元率JALマイル100円=1マイル(1.0%相当)
国際ブランドVisa / Mastercard / JCB
海外旅行保険最高1,000万円・自動付帯
発行スピード最短2週間
申込条件満18歳以上30歳未満の学生(高校生・予備校生・研究生等除く)

JALカード naviは、JALが発行する学生専用クレジットカードです。

在学期間中は年会費無料で、卒業後は通常のJALカードへ自動切替されます。

海外旅行傷害保険は最高1,000万円・自動付帯で、他の5枚と比べると補償額は控えめです。

ただ、自動付帯のため出国するだけで保険が動くという気軽さがあります。

最大の特徴は学生限定のマイル特典の手厚さです。

通常200円=1マイルのJALカードに対し、JALカード naviはショッピングマイル・プレミアム相当の優遇が自動適用され、100円=1マイル(還元率1.0%相当)が貯まります。

JAL便搭乗時のフライトマイルにも区間マイル+10%のボーナスが付き、海外旅行のたびにマイルが加算されます。

もう1つの隠れた強みが、在学期間中に貯めたマイルは卒業まで有効期限が延長される点です。

通常のJALマイルは積算から36ヶ月で失効しますが、JALカード naviで貯めたマイルは在学中に限り失効しません。

4年間コツコツ貯めて卒業旅行で特典航空券に交換、という使い方ができます。

申込条件は満18歳以上30歳未満で、高校生を除く学生(大学・大学院・短大・専門学校・高専4年生以上)が対象です。

JAL便を年1回以上は使う予定がある学生に絞っておすすめできる1枚です。

三井住友カード(NL)

年会費永年無料
ポイント還元率0.5%
国際ブランドVisa ・ Mastercard
海外旅行保険最高2,000万円・利用付帯
発行スピード最短10秒でカード番号発行/物理カード約1週間
申込条件満18歳以上(高校生除く)

三井住友カード(NL)は、ナンバーレス(カード券面に番号を印字しない)デザインの年会費永年無料カードです。

セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、ガストなど対象のコンビニ・飲食店で、スマホのタッチ決済または対象モバイルオーダーを使うと最大7%のポイント還元が受けられます。

普段の昼食や通学帰りの買い物で還元率を稼げるため、学生の生活コストとの相性が良いカードです。

海外旅行傷害保険は最高2,000万円・利用付帯で、旅行代金を三井住友カード(NL)で支払うと発動します。

国際ブランドはVisaまたはMastercardから選べ、海外加盟店の対応範囲は最も広く、ヨーロッパ・北米・東南アジアのほぼ全ての都市で困らずに使えます。

ナンバーレス設計のため、現地でカード番号を盗み見られるリスク(ショルダーハッキング)を防げる点も学生向けの強みです。

申込条件は満18歳以上(高校生を除く)で、学生も収入要件なしで申し込めます。

ただし、対象店舗の7%還元は「スマホのVisaまたはMastercardタッチ決済」が条件で、物理カードのスワイプ決済では適用されません。

スマホ決済を活用する前提で持つのが効率的です。

学生が海外旅行クレジットカードを選ぶときの3つのポイント

海外旅行用のクレジットカードを学生が選ぶときに見るべき軸は、保険・年会費・国際ブランドの3つです。

還元率や優待加盟店は普段使い向けの判断材料で、海外旅行という用途では優先度が下がります。

海外旅行保険は「自動付帯」と「利用付帯」の違いを見分ける

クレジットカードに付く海外旅行傷害保険は、発動条件によって自動付帯と利用付帯の2種類に分かれます。

自動付帯はカードを保有しているだけで保険が発動する仕組みで、財布にカードを入れて飛行機に乗ればそれだけで補償対象です。

利用付帯は旅行代金の一部(航空券・パッケージツアー・空港バス・タクシー等)をそのカードで決済した場合のみ発動します。

たとえば旅行代金を現金で払っていたり、親のカードで決済していたりすると、利用付帯カードは保険が動きません。

学生の海外旅行では、親がパッケージツアーをまとめて手配してしまうケースが珍しくありません。

このとき、自分の利用付帯カードでは保険が発動せず、補償ゼロのまま現地に行くことになりかねません。

1枚目には自動付帯のカードを選んでおくと、こうした「親が払った旅費」問題に左右されません。

今回紹介した6枚で自動付帯なのはJALカード naviのみです。学生専用ライフカードはかつて自動付帯の海外旅行保険が付いていましたが、2026年3月31日以降に出発する旅行から廃止されました。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードとエポスカードは利用付帯ながら最高3,000万円の補償が得られ、旅費をこのカードで決済する一手で発動できます。自動付帯にこだわるならJALカード navi(最高1,000万円)が唯一の選択肢です。

ただし、自動付帯でも補償の「90日ルール」には注意が必要です。

カード会員規約では「出国の翌日から90日以内」が補償対象で、それを超える長期留学では別途海外旅行保険に加入する必要があります。

年会費は「在学中無料」より「卒業後も無料」で選ぶ

学生向けカードの年会費表記は「永年無料」「在学中無料」「25歳まで無料」など複数のパターンがあります。

気をつけたいのは「在学中無料」表記のカードで、卒業と同時に年会費が発生するか、自動的に有料カードへ切り替わるケースです。

JALカード naviは在学中無料ですが、卒業すると通常のJALカード(年会費2,200円)に自動更新されます。

JAL便を継続して使う予定なら問題ありませんが、そうでなければ卒業時に解約か他カードへの切替を検討する必要があります。

卒業後も永年無料のまま持ち続けられるのは、エポスカード・JCB CARD W・三井住友カード(NL)の3枚です。

学生専用ライフカードも卒業後に通常のライフカードへ切り替わりますが、年会費は永年無料が維持されます。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは25歳まで無料で、26歳以降は3,300円が発生します。

海外旅行を継続する学生なら3,300円は十分回収できる金額ですが、26歳のタイミングで使用頻度を見直すのは合理的な選択です。

国際ブランドはVisa・Mastercardが基本、JCBは2枚目で

クレジットカードの国際ブランドは、Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubの5つが主要勢力です。

海外加盟店の数で見ると、VisaとMastercardが圧倒的に多く、世界中のほぼ全ての国・店舗で問題なく使えます。

JCBは日本発のブランドで、ハワイ・グアム・台湾・韓国・タイなどアジア・太平洋の主要観光地では強い加盟店ネットワークを持ちます。

ただし、ヨーロッパ・南米・アフリカ・中東では加盟店が限られ、現地のレストランやショップで「JCBは使えません」と言われる場面があります。

留学先がヨーロッパや北米の学生は、1枚目はVisaかMastercardから選ぶのが安全です。

American Expressはホテル・レストランなど高単価店舗で強い半面、コンビニや小売店ではVisa/Masterに比べて使えない場面が増えます。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードを1枚目に選ぶ場合は、Visa or Master系のサブカードを2枚目に組み合わせるのが定石です。

JCBを1枚目にする選択は、行き先がハワイ・グアム・台湾・韓国に限られる学生に向いています。

現地のJCBプラザ・ラウンジで日本語サポートを受けられる利点があり、初海外でも安心材料を1つ確保できます。

学生の海外旅行は「メイン1枚+予備1枚」のクレジットカード体制が安心

学生の海外旅行で1枚だけ持っていく作戦は、現地でトラブルが起きたときに身動きが取れなくなるリスクが高すぎます。

2枚目のカードは予備というより「保険」の意味合いが強く、メインカードと用途・ブランド・付帯条件を分けて持つのが基本戦略です。

1枚だけで海外に行くと起きる3つのリスク

1枚体制で海外に行ったときに発生する事故は、大きく3パターンに分けられます。

紛失・盗難による決済手段の消失

パリ・バルセロナ・ローマといった欧州の観光都市はスリ被害が多く、財布ごとパスポートと一緒に抜かれることが珍しくありません。

1枚だけだとカード会社への停止連絡をした瞬間に現金もカードもゼロになり、ホテル代も食事代も払えなくなります。

利用限度額に達する

学生の初期限度額は10〜30万円が一般的で、ホテルのデポジット(保証金)を加算されると意外と早く上限に達します。

1週間のヨーロッパ旅行でホテル代+食費+移動費+お土産で20万円を超えるケースは普通にあり、限度額を超えた瞬間にレジで決済が止まります。

訪問先のブランド非対応

パリの小規模なカフェではAmerican Express非対応、地方都市のレストランではJCB非対応、といったケースが現地では普通に起きます。

1枚で出かけてその1枚がブランド非対応だと、目の前に食事があっても払えない状況に陥ります。

学生におすすめの2枚体制パターン3つ

メイン1枚+予備1枚の組み合わせは、自分の旅スタイルに合わせて選ぶのが基本です。

パターンA:保険最強+海外利用キャッシュバック

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(メイン)+学生専用ライフカード(予備)の組み合わせです。

セゾンブルーは利用付帯のため、出発前にこのカードで航空券か空港バスを決済し、最高3,000万円の保険を発動させておきます。

現地での日常的な決済は、海外利用4%キャッシュバックの学生専用ライフカードに寄せれば保険と還元の両取りが可能です。

American Express非対応の店舗ではVisa/Masterのライフカードが受けてくれるため、ブランド非対応リスクもカバーできます。

留学・長期旅行など、海外でまとまった金額を使う予定の学生に向いた組み合わせです。

パターンB:年会費永年無料の最低コスト構成

エポスカード(メイン)+JCB CARD W(予備)の組み合わせです。

どちらも年会費永年無料で、卒業後も維持コストはゼロのまま使い続けられます。

エポスのVisaブランドで欧米の決済をカバーし、JCB CARD WはJCBブランドの予備+日常使いの高還元1.0%カードとして二刀流で運用できます。

初海外で「とりあえず無料で揃えたい」という学生に向いた組み合わせです。

パターンC:マイル特化+普段使い

JALカード navi(メイン)+三井住友カード(NL)(予備)の組み合わせです。

JAL便での渡航・帰国でフライトマイルを稼ぎつつ、外食では、三井住友カード(NL)の活用が最適解です。

三井住友カード(NL)は対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済もしくはモバイルオーダーで7%還元であり、ここまでポイント還元率が高く効率的にマイルを貯められるカードはほぼありません。

4年間でコツコツ貯めたJALマイルを卒業旅行や就職前の海外旅行で使う、というプランが組めます。

JAL便を年に何度か使う予定があり、ポイントよりマイルで貯めたい学生向けです。

ただし、ANA派の学生にはこの組み合わせは合いません。ANAカード(学生用)と他社の組み合わせを検討する方が自然です。

海外旅行で学生がクレジットカードを使うときの注意点

カード選びと同じくらい大事なのが、現地での使い方です。

とくに学生の初海外で起きやすい3つの落とし穴を、出発前に押さえておきましょう。

決済は「現地通貨」を選ぶ(DCC手数料で3〜10%上乗せされる)

海外のレストランやショップでクレジットカードを出すと、店員から「In Japanese Yen or in local currency?(日本円か現地通貨か)」と聞かれる場面があります。

このとき「日本円で」を選ぶと、DCC(Dynamic Currency Conversion/自国通貨換算)という仕組みが発動します。

DCCは現地の加盟店側が独自レートで円換算する仕組みで、カード会社の換算レートより3〜10%程度高いレートが適用されることが多くあります。

「日本円表示で安心」と感じてしまいがちですが、結果的に手数料を余計に支払う仕組みです。

正解は必ず「local currency(現地通貨)」を選ぶ運用です。

現地通貨で決済すれば、カード会社の国際ブランド標準レート+海外事務手数料(1.6〜2.2%程度)が適用され、結果的にDCCより安く済みます。

国民生活センターもDCCに関する注意喚起を公表しており、店員が確認なしで日本円決済を進めるケースも報告されています。

支払い前にレシートの通貨表記(JPY/EUR/USD等)を確認し、JPYになっていたらその場でやり直してもらうのが安全です。

利用限度額は出発1ヶ月前に増額申請しておく

学生のクレジットカードの初期利用限度額は10〜30万円が一般的です。

1週間以上の海外旅行では、航空券・宿泊費・現地での食事・お土産・移動費を合算するとあっという間に限度額に達します。

とくに見落としやすいのがホテルのデポジット(保証金)で、チェックイン時に1泊あたり50〜200米ドルがオーソリ(利用枠の仮押さえ)されます。

5泊の滞在なら最大1,000米ドル(約15万円)が一時的に利用枠から差し引かれ、実際に使える残り枠は想像よりはるかに少なくなります。

各カード会社では一時的な増額申請を出発の1ヶ月前から受け付けており、旅行・留学を理由に申請すれば10〜50万円程度の増額が通ることが多くあります。

申請はカード会社の会員サイトまたは電話で行え、審査結果は数日〜2週間で出ます。

出発直前だと審査が間に合わないケースもあるため、渡航日の1ヶ月前を目安に動くのが安全です。

カード番号と緊急連絡先は別管理で控える

カードを紛失・盗難したときに必要になるのが、カード番号と各社の緊急連絡先(24時間日本語対応デスク)です。

カード本体と一緒に財布に入れているメモは、財布ごと盗まれた瞬間に役に立たなくなります。

カード番号の下4桁と各社の海外緊急連絡先は、紙のメモとスマートフォンの暗号化メモアプリの2箇所で管理するのが安全です。

紙のメモはパスポートやキャリーケースの内ポケットに分散させ、スマホ側はクラウド同期される普通のメモではなくパスコード保護のかかるアプリを使います。

主要カード会社の海外緊急連絡先は以下の通りです。

カード会社海外からの緊急連絡先
セゾンカード各国のフリーダイヤル+日本語デスク
ライフカード24時間日本語サポートデスク
エポスカード世界38都市の海外サポートデスク
JCBJCBプラザコールセンター(24時間日本語)
JALカードJALカード紛失・盗難デスク
三井住友カードVJデスク(世界主要都市)

各社の正確な番号は出発前にカード会社の公式サイトで確認し、紙にプリントして携帯するのが確実です。

海外旅行 学生 クレジットカードに関するよくある質問

海外旅行に間に合わせるには出発の何日前までにクレジットカードを申し込めばいい?

余裕を持つなら出発の1ヶ月前までの申込が安全です。

エポスカードはマルイ店頭で即日発行に対応していますが、JCB CARD Wや三井住友カード(NL)はナンバーレスのため最短5分でカード番号が発行されるものの、物理カードが届くまで1週間程度かかります。

セゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カードは最短3営業日でデジタルカード発行後、物理カードが1〜2週間で郵送される流れです。

一時増額申請や海外緊急連絡先の確認時間も含めると、出発の1ヶ月前に動き始めるのが現実的です。

家族カードと自分名義のクレジットカード、海外旅行ではどっちがいい?

本人名義のカードを1枚は必ず作るのが基本です。

家族カードは親の本会員カードと利用枠を共有するため、親が同時期に高額決済をすると現地で限度額オーバーになるリスクがあります。

また、カード会社への紛失・盗難連絡や緊急時の対応は本会員(親)が窓口になるため、現地から親を介して手続きする手間が発生します。

本人名義カードをメインに、家族カードを予備として持つ運用なら、両方のメリットを取れます。

海外でクレジットカードが使えない国はある?

米国の制裁対象国(イラン、北朝鮮、シリア、キューバ等)では、日本発行のVisa/Mastercard/Amex/JCBはほぼ使えません。

これらの国は留学・観光の渡航先としても限定的なので、一般的な海外旅行で困る場面は少ないです。中国本土は銀聯(UnionPay)が圧倒的シェアを占めており、Visa/Mastercardは大都市以外で使えない店が出てきます。

AlipayやWeChat Payの普及で現金や国際ブランドカードが使いにくいエリアもあるため、中国渡航時は別途準備が必要です。

海外で盗難・紛失したらどうすればいい?

3ステップで対応します。

1つ目は即時にカード会社の海外緊急連絡先へ電話し、カードを停止すること。

2つ目は現地警察に届け出てポリスレポートを発行してもらうこと(保険申請に必要)。3つ目は宿泊先のホテルや日本大使館へ連絡し、必要に応じて緊急発行を依頼することです。

日本クレジット協会も海外でのカード紛失時の対応手順を公開しています。発見した瞬間に行動できるよう、停止連絡先は紙とスマホの両方に控えておきましょう。

海外キャッシングは使うべき?両替よりお得?

短期間で繰上返済する前提なら、空港の両替所よりお得になるケースが多いです。

海外キャッシングの実質コストは「金利日割(年18%前後)+手数料」で、両替所のレート上乗せ(3〜10%)より安く済む場合があります。

ただし、繰上返済の手続きを忘れると金利が膨らむため、帰国直後にカード会社の会員サイトから繰上返済を実行する運用が前提です。

1〜2週間の旅行で5万円程度を引き出す使い方なら、両替よりキャッシングの方が手数料を抑えられます。

まとめ:海外旅行保険付きの1枚+予備1枚で出発する

学生の海外旅行クレジットカードは「年会費無料」だけで選ぶと、現地で困ったときに動かない保険を持ち歩く結果に終わりがちです。

海外旅行傷害保険最高3,000万円のセゾンブルー・アメリカン・エキスプレス・カード(利用付帯)、海外利用4%キャッシュバックの学生専用ライフカード(海外旅行保険は2026年3月31日廃止)、永年無料で海外サポート38都市のエポスカード(利用付帯)の3枚が、1枚目の最有力候補です。

1枚で全部を満たそうとせず、紛失・限度額・ブランド非対応の3リスクに備えて2枚体制で出発するのが、初海外で失敗しないコツです。

申込から物理カード到着まで1〜2週間かかるカードもあるため、行き先が決まったタイミングで早めに準備を始めてください。

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