事業報告
日本国際観光学会が行った事業の報告です。すべての方がご覧になれます。
書評詳細
「観光活性化のマネジメント」
| 著者 | 内藤 錦樹 |
|---|---|
| 出版社 | 同文舘出版 |
| 発刊日 | 2009年4月刊 |
| 書評執筆者 | 松園 俊志 |
| 書評執筆者所属 | 日本国際観光学会副会長 |
| 書評公開日 | 2009.05.20 |
書評
小泉元首相の「観光立国宣言」以来、外国人旅行者の誘致促進を図るビジット・ジャパン・キャンペーンで1.000万人、アウトバウンドで2.000万人と目標設置はされたが、その道程は種々の課題により困難な点も多い。著者は40年間のJTB在職の経験と桜美林大学での教育・研究歴から、日本中に蔓延している地域経済の沈滞化を改革するための新たな視点を獲得されたようである。
昭和45年に「大衆旅行時代-浸透するマスツーリズム」日経新書で著者が日本人の旅の思想、行動の考察から新しい時代の旅行への提言を行った時と同質の意識を理解できる。失われた10年を経て、日本経済の不調を観光の活性化で改善できる処方箋を多数取り上げ、具体的にマネジメントの面から提案している。全国の観光地の疲弊、特に宿泊業の現状を詳細に分析されて、マネジメントの視点からあるべき姿を探っている。地域経済の活性化には、地元の観光産業の時代とともに変革していくエネルギーが重要になる。この点からも観光を担う人材の育成の必要性と観光産業での女性の役割にも多くのページ数を割いている。また観光産業の環境への配慮にも論究されて、「持続可能な観光」のあるべき姿にも触れられている。これらの課題を乗り越えた後に観光産業の新たな地平線があることを暗示している。
大学の観光学部・学科で学ぶ学生や観光産業に仕事を得た新入社員の方々だけでなく、観光学の研究者にも必読の書であると考える。
昭和45年に「大衆旅行時代-浸透するマスツーリズム」日経新書で著者が日本人の旅の思想、行動の考察から新しい時代の旅行への提言を行った時と同質の意識を理解できる。失われた10年を経て、日本経済の不調を観光の活性化で改善できる処方箋を多数取り上げ、具体的にマネジメントの面から提案している。全国の観光地の疲弊、特に宿泊業の現状を詳細に分析されて、マネジメントの視点からあるべき姿を探っている。地域経済の活性化には、地元の観光産業の時代とともに変革していくエネルギーが重要になる。この点からも観光を担う人材の育成の必要性と観光産業での女性の役割にも多くのページ数を割いている。また観光産業の環境への配慮にも論究されて、「持続可能な観光」のあるべき姿にも触れられている。これらの課題を乗り越えた後に観光産業の新たな地平線があることを暗示している。
大学の観光学部・学科で学ぶ学生や観光産業に仕事を得た新入社員の方々だけでなく、観光学の研究者にも必読の書であると考える。


